研究開発の用途に好適
台車ロボットのカスタマイズ・開発を実施します

ハードウェアからソフトウェアまで、既製品のAGV/AMRには無い自由度を実現

プロトロボでできること

既存製品の改造により、短納期での開発が可能

ヴイストン株式会社製の通常製品に対し、お客様のご用途に合わせた改造が可能です。ゼロから新規開発するよりも短納期で対応可能で、既存の豊富なオプションをご活用いただくこともできます。

他社製品との組み合わせも可能

台車ロボットに対して、お客様のご用途に合わせた他社製品を組み付け・接続することが可能です。ご用途の環境に合わせた組み合わせにより、迅速に稼動を開始することができます。

搭載ご希望の機材については、弊社へのお問い合わせ時にご連絡ください。

多彩なセンサー類などのオプションが活用可能

研究開発用台車ロボットのシリーズには、LRF(LiDAR)やROS PC、バンパーセンサーやカメラデバイスなど、豊富なオプションが用意されています。

お客様でのご用途に合わせて、センサーの組み合わせ内容などをご提案することも可能です。

台車ロボットの新規開発も可能

既存ラインナップにない機体について、ゼロから新規開発することも可能です。要件定義の段階からもお問い合わせ可能ですので、お気軽にご相談ください。

(お客様の独自システムに関する開発など、サポートできないケースもございます。ご了承ください)

実績・事例紹介

自社開発

大型の8輪台車ロボット「8WDSローバー(仮称)」

本試作品では、8輪すべてが駆動輪となっています。同時に、8輪すべてにステアリングとサスペンションを搭載しており、車輪の確実な接地を実現しつつ、自由度の高い移動が可能です。

プレスリリースはこちら

自社開発

大型のサイネージロボット 「サンドイッチロボ」

サンドイッチロボは、前面・背面の双方にデジタルサイネージ(液晶ディスプレイ)を搭載した、走行型のコミュニケーションロボットです。前後それぞれに異なる映像を表示できるほか、ロボットの動作と連動させた演出も可能で、単なるサイネージ表示にとどまらない、強い印象を残すプロモーション体験を提供します。

走行部には「メカナムローバーG120A」、上半身の頭部・腕部には「Robovie-R4」の部品を活用し、既存技術を組み合わせることで、ゼロから開発する場合に比べてスピーディかつ低コストでの試作を実現しました。

プレスリリースはこちら

オプション搭載例

デプスカメラによる処理と長時間稼動を実現

本体:メガローバーS40A-LB

オプション:
 LRFオプションTG30(前、後)
 ROS PC オプション
 VS-WRC054
 デプスカメラ

メガローバーS40A-LB

オプション搭載例

AIによる画像処理を実現

本体:メガローバーVer.3.0

オプション:
 RGBカメラ
 ディスプレイ
 GPU搭載PC

メガローバーVer.3.0

名城大学理工学部 田崎研究室

研究テーマ:安価なセンサーによる自動運転向け地図生成

田崎研究室では、車載可能な安価なセンサーで地図生成を行う研究を行っています。
自動運転車は地図を利用しないとスムーズな動きはできませんが、地図の生成コストはとても高いという問題があります。 安価なセンサーでの地図生成機能の簡易テストとして、研究成果を自動運転用ソフトウェアAutowareに組込み、 Autowareからメガローバーを制御しました。

名城大学理工学部電気電子工学科
システム・情報通信研究室 田崎研究室

株式会社アーク様

新しさと親しみやすさをもった、手荷物輸送ロボット RAXii(ラクシー)

デザイン・設計技術を主軸とした製品意匠のカスタム開発サービス、簡易金型/型レス工法による小ロット樹脂製品の提供を事業とする株式会社アーク様より、大型商業施設で活躍するロボットのデザイン展開事例として、その駆動部分にメカナムローバーをご採用いただきました。

株式会社アーク

NSW株式会社 「GEBOTSフレームワーク」

NSW株式会社の独自ソリューションである、汎用ロボットシステム開発フレームワーク「GEBOTSフレームワーク」を、メガローバーVer2.1などに組込むことで自動走行化を実現することが可能となります。

汎用ロボットシステム開発フレームワーク 「GEBOTSフレームワーク」は、自動走行装置を開発するための汎用的なソフトウエアフレームワークです。
基本となる自動走行に各種拡張パッケージを利用することで、お客様の「省力・省人化」「無人化」「IoT化」を支援します。
またNSW独自のWEBプラットフォーム(NSW-MaaS プラットフォーム)との連携により各ロボットの動態管理、遠隔操作の拡張等も可能です。
お客様の自動走行装置のサービス活用に向けた最適なフレームワークをご提供いたします。

※GEBOTSフレームワーク(GEneral roBOT System Development Framework)

GEBOTS公式ページはこちら

自社開発

開発研究用ロボットプラットフォーム Robovie-R4

コミュニケーション研究のための等身大ロボットです。移動のための台車部分に研究開発用台車ロボットとして定評のある「メガローバーVer.3.0」を採用したほか、上半身の可動軸にはエンコーダー付きDCモーターを用いることにより、コミュニケーションロボットに求められる静粛性と機敏な動作性能を実現しました。 また、複雑化する昨今のコミュニケーション研究の需要に合わせ、様々なセンサーや機材を追加で開発・搭載できるように配慮した設計となっています。 本体に内蔵したバッテリーから搭載機器に給電する形で構築することができ、内部機器も含めたロボット全体での自律動作を実現できます。

Robovie-R4

ヴイストン製研究開発用台車シリーズは多くのご用途で活用いただいております。掲載事例には、標準品をご購入いただいた後、お客様にてカスタマイズを実施された事例も含まれます。

ヴイストン製研究開発用台車ロボットの特徴

ROS対応多くのモデルでROS・ROS 2に対応しています。研究・開発の用途において主となるソフトウェアの製作・実装が容易になるよう設計しています。
可搬重量(積載能力)のバリエーション小型モデルから、大型・重荷重対応モデルまで揃えており、用途に応じた選択が可能です。
駆動方式・移動方式の多様性二輪駆動、四輪(メカナムホイール搭載)型、四輪独立ステアリング型など、台車ロボットとしての動きの自由度を高めた構成になっています。
カスタマイズ対応ハードウェア面での追加加工やカスタム仕様での対応を受け付けており、用途に応じた仕様変更が可能です。
静音化・駆動効率の工夫駆動方式やモーターの選定で騒音低減に配慮した仕様
オプション拡張性リフト機構、バンパー、LRF(LiDAR)オプション、無線充電など、多様なオプションを取り付け可能です。

ご相談の流れ

ご相談の際には、以下の流れで要件定義・ご検討とご相談をいただけますとスムーズです。


1.解決したい課題の整理

「どのようなロボットが欲しい」よりも、解決したい課題を具体的にご相談いただく形がありがたいです。ヴイストン株式会社のエンジニアにて課題を検討し、開発案を含むご提案の提示が可能です。


2.予算感・納期感などの明確化

課題の整理と同様に、「いつまでに」「予算は幾らで」実施するかを明確化することも重要です。技術的に可能かどうか、という観点と、現実的に可能かどうか、という観点では、ご提案内容が大きく異なるものとなることも少なくありません。


3.想定環境の確認

実際にロボットを動作させる環境の条件も、事前にご確認いただけるとスムーズです。特に、屋内・屋外の条件や、雨滴や砂塵などの条件によって、ロボットの実現可否やコスト感が大きく変動します。


4.ご相談はWebフォームからご入力ください

上記までの内容をご検討・ご確認いただいた後に、Webフォームから弊社担当にご相談ください。オンラインミーティング等にて、より具体的な内容をヒアリングさせていただきます。

フォームからご相談いただいたお客様に、順次弊社エンジニアがお話をお伺い。最適な解決策を一緒にご検討いたします。

よくあるご質問

Q1: プロトロボとは何ですか?

A: お客様の研究テーマに合わせて台車ロボットをカスタマイズ開発するサービスです。搬送実験や自律走行研究、センサー搭載などの用途に最適化したロボットを提供いたします。

Q2: どのような用途・業界での利用を想定されていますか?

A: 大学での移動ロボット研究、物流倉庫での搬送実験、製造現場での自動化検証などを想定しています。弊社の台車ロボットは教育やデモ用途でも実績があります。

Q3: 小規模案件でも対応可能ですか?

A: はい、小規模な研究プロジェクトから大規模な実証実験まで、幅広く対応いたします。

Q4: NDA締結は可能ですか?

A: もちろん可能です。研究内容の機密保持については、事前にNDAを締結させていただきます。

Q5: ハードウェアまたはソフトウェアのどちらか一方だけでも依頼できますか?

A: 基本的にはハードウェアの改造、開発と、ハードウェアを動作させるための基本的なファームウェアのご提供となります。

Q6: 受託開発の流れを教えてください。

A: ヒアリング → 技術検討・設計 → 開発・試作 → 納品の流れで進めます。研究機関向けの開発経験が豊富なため、スムーズにご支援いたします。

Q7: 保守・メンテナンス、アフターサービスはどうなりますか?

A: 納品後もソフトウェア更新、部品交換、修理対応などを承ります。研究開発現場で安心してご利用いただけるようサポート体制を整えております。

Q8: どの程度までカスタマイズできますか?

A: 筐体サイズ、センサー搭載、走行性能など、研究テーマに合わせて細部まで対応可能です。「実験しやすい台車ロボット」を設計いたします。

Q9: 納期や概算費用の目安を教えてください。

A: プロジェクトの規模や内容により異なりますが、まずはお気軽にご相談ください。詳細をお聞きした上で、適切な納期と費用をご提案いたします。

製品ラインナップ

研究・論文掲載事例

Yamauchi, T., Tamura, H., Minami, T., & Nakauchi, S. (2025). Waist rotation angle as indicator of probable human collision-avoidance direction for autonomous mobile robots. PLoS One20(5), e0323632.

Tamura, H., Konno, T., Ito, K., Matsubara, Y., Martinsen, M. M., Nakauchi, S., & Minami, T. (2025). Human behavior and comfort during load carrying to autonomous mobile robot. International Journal of Social Robotics, 1-19.

・田中皓貴, and 山川聡子. 旋回時に自動で速度調整を行う移動ロボットの軌道追従制御. 年次大会 2018. 一般社団法人 日本機械学会, 2018.

・田崎民生. 深層強化学習を用いた搬送ロボットの自律走行制御に関する研究. 公益財団法人 天野工業技術研究所. n.d., https://zai-amano.or.jp/report02/report02-2023/, (参照 2025-10-16).

・松井雄吾, 吉田翔太, 中川智皓, & 新谷篤彦. (2025). AR ゴーグルを用いた立ち乗り式車両の自動走行実験. 日本機械学会論文集, 25-00011.

・市川玲也, 張斌, & 林憲玉. (2023). 視覚環境を音声で表現可能な盲導犬ロボットに関する研究. 電気学会論文誌 C (電子・情報・システム部門誌), 143(5), 562-568.

ヴイストン製研究開発用台車シリーズは多くの研究で活用いただいております。掲載事例には、標準品をご購入いただいた後、お客様にてカスタマイズを実施された事例も含まれます。